代表挨拶

 インターネットやIT技術発達による高度情報化社会において、私たちの生活は便利になりました。モバイル端末、IoT、ロボティクス、ブロックチェーン、暗号通貨、メタバース、人工知能などの技術は今後も発展し、生活の隅々まで浸透していきます。人類進歩の歴史においての農耕や工業革命のような変革が短期間かつ大規模に起こっているのが現在です。

 そんな高度情報化社会において、セキュリティ分野においての認識や社会制度の整備は追いついておらず、脆弱で大きな危険性をはらんでいます。本来なら企業活動や生活においての依存度が高まるのに、比例するように対策をするのが合理的です。

 私自身、インターネットが大好きで、小学生の時からその思想やテクノロジーに魅了され、今日に至るまでWebサービス等を作り続けてきました。一方で、そんなワクワクする気持ちを妨げる現実に直面していました。Webサービスにとってセキュリティは、必須事項です。しかし、ただでさえ開発に精一杯なのに、高度なセキュリティに投資する余裕がないこと、さらには十分な対策はできても完璧なセキュリティは難しいことに愕然としました。セキュリティ技術も日夜進歩していますが、鼬ごっこのように、悪質なクラッカーたちもまた追いついてきます。昨今、誰もが知る大企業がハッキングされ、多額の損失を出すというニュースをよく見るようになりました。実際にサイバー攻撃は年々活発になり、その頻度や規模を拡大しています。

 こんな時代に、自由で何でもできるインターネット世界が阻害されることに悔しくも、自分に無力感を覚えていました。そんな時に、セキュリティのスペシャリストであるホワイトハッカーたちとの出会いが私を変えました。海外の第一線で戦っている彼らの話は衝撃的なことばかりで、日本のセキュリティの遅れが致命的な未来に繋がることを想像するのは容易いものでした。そこで彼らの知見や技術、開発したツールを日本でも活かせないかと活動を始めたことがVyshytechの始まりです。

 日本ではこれだけIT技術が普及しているのに、なぜかセキュリティの重要性が低く、対策が後手に回っています。これからの世界は技術進歩に伴い、今までになかったことが起きていきます。今までハッキングされなかったから安全という理屈は通らず、多額の損害や被害者が出てからの対策では遅いのです。現代社会において、戦争や犯罪は既にインターネット世界で多発しています。今後、その流れは加速していきます。

 私たちは、その盾となるとともに、日本社会のサイバーセキュリティを引き上げようと挑戦することを決め、Vyshytechを創業しました。テクノロジーをもっと身近に、もっと気軽に身を守れるようなサービスにすることで、私たちは平和なインターネット世界への目指し、人類社会の健全な発達に貢献します。

合同会社Vyshytech 代表取締役CEO 堀木 遼
堀木 遼 / Ryo Horiki
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